パッシブデザイン
Passive Design

PASSIVE DESIGN

室温にコミットする家づくり

Studio78のパッシブデザイン

高断熱・高気密にすれば、快適な家になると思っていませんか? 実は断熱だけでは快適な家にはなりません。それどころか快適とはかけ離れた家になるケースもあります。風が通り抜け、夏涼しく、冬暖かく、明るく快適で住み心地が良い家にするために、私たちが重視しているのが『パッシブデザイン』です。

パッシブデザインとは?

「冬暖かく、夏涼しい家」

環境先進国のドイツなどの欧州で発展した考え方を基にした設計手法です。
立地により異なる条件を考慮し、建物の周りの自然エネルギー、光、風、熱を最大限に活用・調整できるようにし、エアコンやファンヒーターなどの冷暖房設備の使用を最小限に抑え1年中快適な室内環境で住まえることを目的とした設計手法です。そのためには、きちんと算出した予想数値に基づいて設計を工夫し高い室内環境となるようにシミュレーションが必要不可欠です。

「高気密・高断熱だけでは実現しない、本当の快適さとは?」

家づくりにおいて「高気密・高断熱」は最低限必要な要素です。
しかし、それだけで本当に快適な室内環境を作れるわけではありません。特に注目したいのが、UA値とQ値の違いです。

UA値とQ値の違いとは?

UA値とは?

「家の表面」のみから、
熱がどれだけ逃げているかを表す数値

UA値(外皮平均熱貫流率)は、家全体の断熱性能を表す数値です。屋根・外壁・窓・床など、家を囲む部分(外皮)の断熱性能を平均して計算します。ただし、UA値だけでは計算に含まれない部分があります。例えば、換気システムからの熱損失(室内の空気が入れ替わるときに逃げる熱)が計算に含まれていないのです。

UA値だけの場合

断熱材の性能や窓の性能だけを評価して、「この家は暖かいですよ」と言っているようなもの。

Q値とは?

「家の表面」と「換気」から、
熱がどれだけ逃げているかを表す数値

Q値(熱損失係数)は、家の中から外に逃げる熱全体を計算した数値です。UA値では考慮されない、換気システムによる熱損失も含まれています。そのため、Q値を計算することで、より正確に家全体のエネルギー効率を把握できます。

Q値を計算する場合

家の隙間や空気の流れを含めたエネルギー効率を考えて、「暖房や冷房のエネルギーを効率よく使えますよ」と言っている状態。

指標 UA値 Q値
計算対象 屋根・外壁・窓・床など外皮の断熱性能のみ 外皮の断熱性能 + 換気による熱損失
考慮される項目 外皮の断熱材や窓の性能 外皮性能 + 換気システムの性能
目的 部分的な断熱性能を評価 家全体のエネルギー効率を評価
精度 一部の性能に限定 より正確な快適性の指標を提供

Studio78では、UA値の計算は当然行い、その上でQ値計算も必ず行っています!

一年中、心地よい暮らしを叶える
秘訣はパッシブデザイン!

Studio78では、経験や勘ではなく『事前の計算とシミュレーション』が重要だと考え、その敷地や周辺環境に合わせ実際の環境を計画に反映させ住宅を設計します。
計算した数値だけではなく実際のデータも取りながら本質的に快適な住宅環境をご提案します。

のためのパッシブデザイン

冬のためのパッシブデザインに欠かせない要素は「断熱」です。そして、断熱を最適化するために、私たちは「窓」と「断熱性」をデザインすることで、暖かさを決めるベースを創ります。

南の窓を大きく取り、沢山の太陽の熱をしっかりと室内に取り込んで暖かく。

のためのパッシブデザイン

夏のためのパッシブデザインに欠かせない要素は「日射遮蔽」です。太陽熱が室内に入らないように、庇やルーバーを用いて、窓の日よけをデザインしながら、涼しさを決めるベースを創ります

南の窓からの太陽熱を庇やルーバーで遮り、涼しく快適に。

通年のためのパッシブデザイン

1年を通して、自然の光をふんだんに取り入れた明るい家を実現するために、吹抜けなどの採用も検討しながら、南面窓のサイズや位置、導光をデザインします。

窓のバランスや吹抜けをデザインし、1年を通して明るい家を実現します。

パッシブデザイン5つの要素

Studio78のパッシブデザインは、下記の5つの項目を、温熱的に計算し、住宅の燃費を算出します。
日照シミュレーションや光熱費シミュレーション、室温のシミュレーションまで行い、快適な室内環境を作ります。

断熱気密

日射遮蔽と
日射取得

自然風の
利用

昼光利用

日射熱
利用暖房

パッシブデザイン設計の メリット

冷暖房機器を最小限の使用で、
快適な室内環境を実現。

無暖房の冬の朝は、薄手のカーディガンを羽織る程度で十分な暖かさ、晴れた日の昼間は暖房いらずの快適さを実現。夏は日射遮蔽を行い、
エアコンの使用を最小限に抑えることができます。

01

温度差のない 健康的な室内環境

断熱性能の最適値を算出することにより、LDKはもちろん、風呂、脱衣室、トイレに至るまで、屋内の温度差を2℃前後に保ち、ヒートショックをはじめとする温度差による健康被害を防ぎます。

02

光熱費の削減

パッシブデザイン設計を取り入れた住宅は一般的な省エネ基準の家と比較して、およそ30%光熱費が削減できるという検証結果があります。家計にも嬉しい効果が期待できます。

03

パッシブデザイン設計の流れ

STEP1

日照シミュレーション

建設地にて周囲の建物による日影の状況などを確認しながら、南面の窓にしっかりと太陽熱が当たっているか、庇やルーバーを設けることで室内の床に太陽熱があたっていないかなどをシミュレーションします。

1/10 AM10:00

1/10 AM11:00

1/10 PM0:00

1/10 PM13:00

1/10 PM14:00

1/10 PM15:00

POINT

冬に太陽熱をしっかり取り入れ、夏には熱を遮る設計を確実に行うためです。 シミュレーションをせずに設計すると、冬は寒く、夏は室温が上がりすぎる「熱籠り」に冬は寒くなります。経験や勘ではなく、科学的根拠に基づいた快適な住まいづくりを目指します。

STEP2

プランニング

シミュレーション結果をベースに、【パッシブデザイン5つの要素】【お施主様それぞれのライフスタイル】【効率的な家事動線】などを盛り込みながらプランニングします。

参考プラン

POINT

お客様からお伺いした“理想の暮らしや希望”をお伺いし、普段の過ごし方などからコンセプトを定めます。
そのコンセプトに合わせ、日照シミュレーションの結果を基にパッシブデザインの要である太陽熱の入り方などを検討します。春や秋といった過ごしやすい時期には、室内を爽やかな風が通り抜けるように、ゾーニングを行い快適で過ごしやすい空間をご提案いたします。

※ゾーニングとは?
家の中で「どこに何を置くか」「どんなふうに空間を使うか」を考えることです。
家づくりの最初のステップとしてとても大切な作業です。

STEP3

光熱費シミュレーション

断熱性能や省エネルギー性能の計算を行ったうえで、室温や光熱費のシミュレーションを行います。

光熱費の比較

夏と冬の室温の推移をチェック
(エアコンなし)

POINT

UA値・Q値・ηAC値・ηAH値を算出します。
室温シミュレーションを行い夏と冬の熱源を使わず室温がどのように変化するか確認します。
一次エネルギーの計算を行い普段の生活での平均エネルギー使用量を算出します。
エネルギー使用量を算出することでおおよその年間光熱費が算出できます。
併せて太陽光発電を搭載した時と搭載しないときの光熱費の違いを見ていただけます。

・UA値: 外皮平均熱貫流率を表し、値が低いほど断熱性能が高いことを示します。
・Q値: 熱損失係数で、冷暖房効率を評価する指標です。
・ηAC/ηAH値: 日射取得率を表し、冷暖房負荷の予測に利用されます。

Studio78で
光熱費をシミュレーション

光熱費もデザインも、家づくりの
安心をトータルサポート

家づくりを計画するうえで、多くの方が気になるのが「毎月の光熱費」。Studio78では、お客様が安心して快適な暮らしをスタートできるよう、『光熱費シミュレーション』を全棟で実施しております。お住まいの地域や間取り、断熱性能、そして使用する設備に基づき、将来的な光熱費を具体的にご提案。「今だけでなく、これからの暮らしまで安心できる家づくり」をサポートしています。さらに、シミュレーション結果をもとに、 コストパフォーマンスの高い最適なプランをご提案。デザイン性や快適性を損なうことなく、光熱費を抑えた住まいを実現します。

項目 条件 項目 条件
地域 兵庫県姫路市(6地域) 断熱構成 ■屋根: 吹付硬質ウレタンフォーム 200㎜
■壁:吹付硬質ウレタンフォーム 100㎜
■基礎: ポリスチレンフォーム50㎜
延床面積 108.68㎡(32.87坪) 換気性能 換気回数: 0.5回/h(第一種熱交換型換気 sumika使用)
断熱性能 ■UA値: 0.42 W/㎡・K
■Q値: 1.6 W/㎡K
■ηAC値: 1.4 W/㎡
■ηAH値: 1.5 W/㎡
気密性能 C値: 0.5㎠/㎡ (Studio78社内基準)
サッシ仕様 ■南面: LIXIL TW 南面取得型 LOW-Eペアガラス
■その他: 遮蔽型 LOW-Eペアガラス
外部条件 ■外部風速: 2.56 m/s
■内外温度差: 14.6℃
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