2024/10/28

耐震等級3は必要か？地震に強い家づくりを解説！

これから家を建てる予定で、地震に強い家を希望する皆様。
家族の安全を第一に考える慎重なタイプなら、きっと耐震等級について悩んでいるのではないでしょうか。
地震に対する不安を解消し、家族が安心して暮らせる住まいを手に入れたいですよね。

この記事では、耐震等級3の必要性、メリット・デメリット、選び方などを解説することで、あなたが安心して納得のいく家づくりができるようにサポートします。

□耐震等級3って必要？

耐震等級3は、地震時の建物の強度を3段階で表す「住宅性能表示制度」における最上位の等級です。
建築基準法では耐震等級1以上を満たすことが義務付けられていますが、耐震等級3はより高い強度を持つため、地震に対する安心感を高めることができます。

1:耐震等級3は必要か

耐震等級とは、地震が起きたときの建物の強度を1～3の3段階で表示するものです。
耐震等級3は耐震強度の最上段階で、耐震等級1の1.5倍の強度を意味します。
建築基準法では耐震等級1以上であれば耐震基準を満たしているとするため、耐震等級3の強度は必ずしも必要ではありません。
しかし、耐震等級1や2よりも強度が強いことが示されているため、耐震等級3の住宅なら安心して暮らせるというメリットがあります。

2:耐震等級3と耐震等級3相当の違い

ハウスメーカーや工務店によっては、建物の耐震性について「耐震等級3相当」と表示していることがあります。
耐震等級3相当とは、耐震等級3程度の性能はあるものの、正式に認定を受けていないことを意味します。
すべての建物は建築基準法が定める耐震性能を満たしている必要があるため、少なくとも耐震性能1以上です。

しかし、耐震等級2～3を称するためには、第三者機関による検査を受けて認定されることが必要です。
認定には10万～30万円程度の費用がかかるため、費用を節約するためにもあえて認定を受けないケースもあります。
なお、耐震等級3相当であれば、性能的には耐震等級3と判断できるため、耐震性においては安心して暮らせるでしょう。
しかし、実際に耐震等級3と認定されたわけではないため、耐震等級3の建物を対象とした地震保険料の割引や住宅ローンの金利優遇などは適用されません。

3:耐震等級3と過去の大地震

2016年4月14日と16日、熊本県の広範囲で震度6強～7を記録する大地震が発生しました。
この地震では、耐震基準を満たした建物でも、倒壊や損壊が発生したケースが報告されています。
特に、古い木造住宅や耐震基準が低い建物は、大きな被害を受けました。
このことから、耐震基準を満たしているだけでは、必ずしも安全とは言えないことがわかります。
耐震等級3は、このような大地震でも被害を最小限に抑えることができる可能性が高いため、地震に強い家を望むのであれば、検討する価値があります。

□耐震等級3を選ぶメリットとデメリット

耐震等級3のメリットは、地震時の被害を最小限に抑え、家族の安全を守ることができる点です。
一方、デメリットは、耐震等級1や2と比べて建築費用が高くなる点です。
しかし、地震に強い家を求めるなら、費用対効果を考慮して、耐震等級3を選択するのも一つの選択肢です。

1:耐震等級3のメリット

耐震等級3のメリットは、以下のとおりです。

・地震時の被害を最小限に抑え、家族の安全を守ることができる。
・地震保険料の割引や住宅ローンの金利優遇などの優遇措置が受けられる場合がある。
・地震に強い家として、将来的な資産価値の維持・向上に繋がる可能性がある。

2:耐震等級3のデメリット

耐震等級3のデメリットは、以下のとおりです。

・耐震等級1や2と比べて建築費用が高くなる。
・耐震等級3に対応できる工務店やハウスメーカーが限られる場合がある。

3:耐震等級3を選ぶ際のポイント

耐震等級3を選ぶ際は、以下の点を考慮する必要があります。

・予算：耐震等級3は、耐震等級1や2と比べて建築費用が高くなるため、予算との兼ね合いを考えましょう。
・ライフスタイル：地震の危険性が高い地域に住んでいる場合は、耐震等級3を選択する方が安心です。
・将来的な資産価値：耐震等級3は、地震に強い家として、将来的な資産価値の維持・向上に繋がる可能性があります。

□まとめ

耐震等級3は、地震に強い家づくりを目指す上で重要な選択肢の一つです。
地震時の被害を最小限に抑え、家族の安全を守ることができるというメリットがある一方で、建築費用が高くなるというデメリットもあります。
予算やライフスタイル、将来的な資産価値などを考慮して、自分にとって最適な耐震等級を選びましょう。