社長ブログblog

2026.09.25

育てやすいシンボルツリーの選び方|手入れだけで決めない庭木選び

2026年9月25日金曜日(曇り)

こんにちは!Studio78の難波江です。
もう9月も終わりに近づき朝晩の涼しさが心地いですね!

姫路では、この時期は各地でお祭りムード一色になりますね!(^-^)

皆様あまり無理せず怪我無く過ごしましょう!(^-^)

新築の外構を考えているお客様から、シンボルツリーについて聞かれることがあります。

その中でもよく聞かれるのが、

「できるだけ手入れが掛からない木は何ですか?」

という質問です。

確かに、せっかく新築したのに毎週のように庭木の手入れに追われるのは大変です。

剪定。

落ち葉の掃除。

水やり。

虫。

大きくなりすぎた枝。

実際に暮らし始めてみると、植えるときには考えていなかったことが出てきます。

ただ私は、

「手入れが少ない木=一番良いシンボルツリー」

とも思っていません。

家に帰ってきたとき、玄関先の緑を見て少し落ち着く。

毎年決まった季節になると花が咲く。

窓を開けると花や葉の香りを感じる。

「ああ、今年もこの季節が来たな」

と思う。

シンボルツリーには、そんな役割もあると思っています。

今回は、私自身が実際に木を育てて感じたことも交えながら、「育てやすいシンボルツリー」について考えてみます。



CONTENTS|目次

1・「手入れが掛からない木は?」とよく聞かれます

2・完全に手入れ不要のシンボルツリーはない

3・育てやすさは5つのポイントで考える

4・常緑樹と落葉樹、どちらを選ぶ?

5・私が育てやすいと感じる「オリーブ」

6・ユーカリを選ぶときに考えておきたいこと

7・ミモザを育てて分かった「成長の早さ」

8・アジサイは梅雨を楽しみに変えてくれる

9・シンボルツリーは植える場所も重要

10・年後・10年後の大きさを想像する

11・手入れの少なさだけで選んでほしくない

まとめ・|シンボルツリーは暮らしにゆとりをくれる一本を


1.「手入れが掛からない木は?」とよく聞かれます

シンボルツリーを選ぶとき、お客様からよく聞かれるのが、

「手入れが掛からない木は何ですか?」

という質問です。

これはすごくよく分かります。

植えた直後は高さ2m程度のきれいな木でも、当然ながら生き物なので成長します。

枝が伸びます。

葉も増えます。

季節によって花が咲いたり、葉が落ちたりします。

虫がつくこともあります。

だから私は、シンボルツリーを選ぶときに、

「今きれいだから」

だけで決めないほうがいいと思っています。

大切なのは、

「この木と10年付き合っていけるか?」

ということです。


2.完全に手入れ不要のシンボルツリーはない

最初に知っておいていただきたいのは、基本的に植物である以上、

「植えたら何もしなくていい」

という木を前提に考えないほうがいいということです。

剪定が少なくて済む木はあります。

比較的育てやすい木もあります。

でも、植える場所や日当たり、風通し、土の状態などによって生育状況は変わります。

同じ樹種でも、

「こちらの家では元気なのに、こちらではあまり育たない」

ということもあります。

ですから「手入れ不要」という言葉だけで樹種を決めるより、

「自分たちがどこまでなら手入れできるのか?」

を考えるほうが現実的だと思います。


3.育てやすさは5つのポイントで考える

私は、シンボルツリーの「育てやすさ」は一つの基準では決まらないと思っています。

少なくとも次の5つは確認しておきたいところです。

① 成長するスピード

成長が早い木は、早く立派になります。

その反面、枝が伸びるのも早いため、剪定する回数が増えることがあります。

② 最終的にどれくらい大きくなるか

植えたときの大きさだけではなく、成長したときの高さや横への広がりも重要です。

③ 落ち葉

落葉樹なら季節によって葉が落ちます。

常緑樹も一年中まったく葉が落ちないわけではありません。

玄関や駐車場の近くなら、掃除のしやすさも考えておきたいところです。

④ 虫や病気

植物なので虫がつく可能性はあります。

樹種だけでなく、風通しや植える環境も考える必要があります。

⑤ 剪定

自分で剪定できる大きさなのか。

将来的に植木屋さんへお願いする必要があるのか。

ここまで考えておくと、植えてから「こんなに大変だと思わなかった」ということを減らせます。


4.常緑樹と落葉樹、どちらを選ぶ?

シンボルツリーには大きく分けて、常緑樹と落葉樹があります。

私はどちらかというと、シンボルツリーには常緑樹をおすすめすることが多いです。

理由の一つは、冬でも緑を感じやすいこと。

建物の外観と組み合わせたときにも、一年を通して緑があることで外観に表情が出ます。

また、目隠しとして植栽を利用する場合にも、冬に葉がなくなる落葉樹とは使い方が変わってきます。

ただし、

「常緑樹だから落ち葉がない」

というわけではありません。

常緑樹も古い葉は入れ替わります。

一方、落葉樹には落葉樹の良さがあります。

春に芽吹き、夏に葉が茂り、秋には紅葉し、冬には葉が落ちる。

家にいながら季節の変化を感じられるのは、落葉樹の大きな魅力だと思います。

ですから、単純に、

「掃除が嫌だから常緑樹」

だけではなく、庭に何を求めるかで考えてみてください。


5.私が育てやすいと感じる「オリーブ」

私自身、比較的育てやすいと感じている木の一つがオリーブです。

オリーブは常緑なので一年を通して葉を楽しめますし、少しシルバーがかった葉の色も住宅によく合います。

洋風の家だけではなく、シンプルでモダンな住宅にも合わせやすいと思います。

ただし、

「オリーブなら何もしなくていい」

という意味ではありません。

枝が混み合えば剪定も必要ですし、植える場所の環境も考える必要があります。

シンボルツリーを選ぶときには、

「この樹種は育てやすいらしい」

だけでなく、日当たりはどうか。風は強くないか。

建物からどれくらい離れているか。

将来どこまで大きくしたいのか。

まで考えて植えることが大切です。

あわよくば、自家製オリーブオイルが毎年できるのでは?なんて甘い期待を持ってはいましたが、

実はなってもそこまでの量は取れませんでした!w


6.ユーカリを選ぶときに考えておきたいこと

もう一つ、私が育てやすいと感じるのがユーカリです。

独特の葉の形や色があり、建物の外観にも合わせやすい木です。

ただ、ユーカリ類は樹種によって成長後の姿や性質にかなり違いがあります。

兵庫県の緑化資料でも、ユーカリ類は高木として扱われています。

つまり、植えたときのかわいらしい姿だけを見て決めるのではなく、

「将来どのくらいの大きさになる木なのか?」

まで確認しておいたほうがいいということです。

育てやすいことと、放っておいていいことは違います。

これはシンボルツリー全般に言えることだと思います。


7.ミモザを育てて分かった「成長の早さ」

逆に、私自身が育ててみて、

「これは結構大変だったな」

と感じたのがミモザです。

黄色い花が咲いたときは本当にきれいです。

春になると、ミモザのある家は外観の雰囲気も一気に変わります。

ただ、実際に育ててみると、とにかく成長が早かった。

枝がどんどん伸びるので、手入れがかなり大変でした。

そして私が育てたミモザでは、カイガラムシが大量に発生したこともあります。

花がきれいという理由だけで植えると、

「こんなに手入れが必要だったの?」

となる可能性があります。

だからといって、

「ミモザは植えないほうがいい」

と言いたいわけではありません。

あの黄色い花が好きで、毎年春になるのを楽しみにできる。

そのためなら多少手入れをしてもいい。

そう思える方には魅力のある木だと思います。

重要なのは、

「育てやすい・育てにくい」

だけで○×をつけることではなく、

メリットもデメリットも知ったうえで選ぶことです。


8.アジサイは梅雨を楽しみに変えてくれる

私が植えて良かったと思っている植物の一つが、アジサイです。

アジサイというとシンボルツリーとは少し違いますが、庭づくりを考えるうえで紹介したい植物です。

梅雨の時期って、どうしてもジメジメして、少しうっとうしいですよね。

雨の日も多くなります。

でも、その時期になるとアジサイがきれいに咲きます。

すると、

「また雨か」

だけではなく、

「今年もアジサイが咲いたな」

という楽しみができます。

私はこれも、庭に植物を植える意味の一つだと思っています。

庭の植物は、単に家を格好良く見せるためのものではありません。

暮らしている人に季節を教えてくれるものでもあります。


9.シンボルツリーは植える場所も重要

シンボルツリー選びでは、樹種ばかりに注目しがちですが、

「どこに植えるか」

も同じくらい重要です。

例えば、玄関のすぐ横。

リビングから見える場所。

道路側。

隣家との境界付近。

同じ木でも、植える場所によって役割が変わります。

玄関前なら、帰宅したときに最初に目に入ります。

リビングの窓から見える位置なら、家の中から季節を楽しめます。

道路からの視線を和らげたいなら、目隠しとしての役割も持たせられます。

ただし、建物に近すぎると、成長した枝が外壁や屋根に近づくこともあります。

駐車場に近ければ、落ち葉や枝が車まわりに落ちることも考えておかなければいけません。

「余った場所に木を植える」

ではなく、

「ここからこの木をどう見たいのか?」

まで設計段階で考えると、庭の印象は大きく変わります。


10.5年後・10年後の大きさを想像する

新築時の植栽で、ぜひ考えてほしいことがあります。

それが、

「10年後、この木はどうなっている?」

ということです。

家を建てた直後は、少し小さく感じる木もあります。

そこで、

「もう少し大きい木を植えよう」

「もっと本数を増やそう」

と思うことがあります。

でも植物は成長します。

5年、10年と経てば、庭の印象は変わります。

だから、新築時点で完成させすぎなくてもいいと私は思っています。

家族と一緒に庭も育っていく。

それくらいの考え方でもいいのではないでしょうか。

特に成長の早い樹種は、

高さだけではなく、

枝がどこまで広がるのか。

隣地にはみ出さないか。

道路側へ出ないか。

電線などに近づかないか。

自分で剪定できる高さなのか。

といったことまで考えて植えることが重要です。


11.手入れの少なさだけで選んでほしくない

ここまで「育てやすいシンボルツリー」について書いてきました。

もちろん、手入れのしやすさは重要です。

仕事や子育てで忙しいのに、毎週庭木の手入れをしなければならない。

それでは負担になってしまいます。

でも私は、

「一番手入れが少ない木を選びましょう」

だけで終わらせたくありません。

例えば、家に帰ってきたとき。

玄関の前に緑がある。

春になったら花が咲く。

梅雨になったらアジサイが咲く。

風が吹くと葉が揺れる。

花が咲く季節には、ふっと香りを感じる。

そういうものが家の中や庭にあるだけで、少し気持ちが落ち着くことがあります。

家づくりというと、

断熱性能。

耐震性能。

間取り。

収納。

家事動線。

設備。

どうしても「機能」を考えることが多くなります。

もちろん、それらはとても大切です。

でも、住宅は性能表の数字だけで暮らす場所ではありません。

毎日仕事から帰ってくる場所です。

休日を過ごす場所です。

子どもが成長する場所です。

だからこそ、私は庭の木にも、

「管理が楽だから」

だけではなく、

「この木があることで、少し暮らしが豊かになるかな?」

という視点を持ってほしいと思っています。



12.まとめ|シンボルツリーは暮らしにゆとりをくれる一本を

お客様から、

「手入れが掛からないシンボルツリーは何ですか?」

と聞かれることがあります。

その質問に対して、樹種名だけを答えることもできます。

でも、本当はそれだけでは足りないと思っています。

シンボルツリーを選ぶときには、

成長するスピード。

将来の大きさ。

剪定。

落ち葉。

虫。

日当たり。

風通し。

建物との距離。

こうしたことを確認しておく。

そのうえで、

常緑がいいのか。

季節によって葉が変わるほうがいいのか。

花を楽しみたいのか。

香りを楽しみたいのか。

家の中から眺めたいのか。

そんなことも考えてみてください。

私自身、オリーブやユーカリは比較的育てやすいと感じています。

一方、実際に育てたミモザは成長が早く、カイガラムシが大量に発生したこともあり、手入れには苦労しました。

それでも、ミモザの黄色い花が好きな人にとっては、手を掛ける価値のある一本かもしれません。

そして、アジサイのように、ジメジメして少しうっとうしく感じる梅雨を、

「今年も花が咲いた」

と楽しみに変えてくれる植物もあります。

私は、それが植栽の良さだと思っています。

姫路市や加古川市を中心とした播磨エリアで新築・注文住宅を検討されている方も、外構計画をするときには、

「手入れが楽な木はどれ?」だけではなく、「この木とどんな暮らしをしたい?」

という視点でもシンボルツリーを選んでみてください。

家に帰ったときに少し落ち着く。

季節が変わるのが楽しみになる。

花が咲いたことを家族で話す。

そんな感性のゆとりを暮らしに与えてくれる一本を選んでいただけたらと思います。

全体の要点をまとめたミニ要約

育てやすいシンボルツリーを選ぶときは、「手入れが少ない」という一点だけで決めるのではなく、成長速度・将来の大きさ・剪定・落ち葉・虫・植える場所まで考えることが大切です。

常緑樹は一年を通して緑を感じやすい一方、常緑樹でも葉の入れ替わりはあります。

また、成長の早い樹種は早く立派になる反面、剪定などの管理が増えることもあります。

そして、庭木には管理のしやすさだけでは測れない価値があります。

春の花、梅雨のアジサイ、葉の香り、風に揺れる緑。

シンボルツリーを選ぶときには、10年後の姿まで想像しながら、

「この木があることで、自分たちの暮らしが少し豊かになるか」

という視点も大切にしてみてください。

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