こんにちは!Studio78の難波江です。2026年8月13日
最近昼間はやたらと暑いので朝早くから活動しています。今日も朝7時~お墓の掃除に花と線香を備えてから仕事に向かいます。お供え物を今まで父が好きだったビールにしていたのですが今年は父が良く吸っていたハイライトと言う煙草を購入してみました!ビックリです520円/箱。昔は180円だったような…
去年からお盆の時期に完成見学会を開いているのでお休みがずれ込みます!こんな家を創っています!↓
2026年8月見学会のご案内 – 姫路市土山 –
さて皆様はどうでしょう?
お盆になると、ご実家へ帰省したり、逆に子どもさんやお孫さん、親戚が家に集まったりするご家庭も多いと思います。
普段は4人家族でも、お盆になると8人、10人と集まる。
そんなとき、新築を検討されている方から、
「お盆休みやお正月に親戚が集まるくらいの家にするなら、リビングはどれくらいの広さが必要ですか?」
と聞かれることがあります。
これは、実は「10人なら○畳必要です」と簡単に答えられる問題ではありません。
私がまず考えていただきたいのは、
「その広さは、1年間のうち何日必要ですか?」
ということです。
今回は、お盆やお正月に親戚が集まるご家庭を例に、リビングの広さについて、建築費・光熱費・耐震性能・普段の暮らしまで含めて考えてみたいと思います。

お盆とお正月に親戚が集まる。
家づくりを考えるときには、もちろん大切なことです。
せっかく新築するなら、
「みんなが集まっても狭く感じない家にしたい」
と思う気持ちもよく分かります。
ただ、住宅を設計する立場から考えると、もう一つ考えてほしいことがあります。
それが、
「残りの363日はどう暮らすのか?」
ということです。
お盆とお正月の年2回だけ大人数が集まるのであれば、その2日のためだけに建物を大きくすることが、本当に家族にとって良い選択なのかは考える必要があります。
住宅は大きくすれば、その分、建築費がかかります。
土地によっては建物を大きくすることで、庭や駐車スペースとのバランスも変わります。
さらに、完成してからは冷暖房する空間も大きくなります。
家づくりでは、建築するときの費用だけではなく、住み始めてからかかる費用まで考えることが大切です。
だから私は、年に数回しか使わない条件だけを基準にして家全体を大きくすることは、必ずしも経済的とはいえないと考えています。

ここで間違えてほしくないのは、
「親戚のことは考えなくていい」
という意味ではありません。
例えば、
毎週のように友人が遊びに来る
近所に両親や兄弟が住んでいて、頻繁に一緒に食事をする
子どもの友達がよく集まる
親戚が月に何度も遊びに来る
こうした生活をされるご家庭なら、来客も「日常生活の一部」です。
その場合は、最初から想定される人数を考えながら間取りを計画したほうがいいと思います。
家づくりで大切なのは、
「一般的には何畳必要なのか?」ではなく、「自分たち家族は、この家でどんな暮らしをするのか?」
を考えることです。
同じ4人家族でも、必要なリビングの広さは同じではありません。

新築のご相談では、
「広いLDKにしたいです」
というご要望をいただくことがあります。
もちろん、広いリビングには魅力があります。
開放感がありますし、家具の配置にも余裕ができます。
お子さんが小さいうちはリビングで遊ぶスペースも確保できますし、大人数が集まったときにも使いやすいでしょう。
ただ、設計するときには、
「何畳にするか」を決める前に、「なぜ広くしたいのか」を考えることが大切です。
例えば、「20畳以上欲しい」というご希望でも、詳しくお話を聞いてみると理由はさまざまです。
子どもを広い場所で遊ばせたい
大きなダイニングテーブルを置きたい
親戚や友人がよく集まる
吹き抜けのある開放的な空間にしたい
とにかく広く感じる家にしたい
理由が違えば、解決方法も変わります。
単純に床面積を増やすことだけが答えではありません。

私は家づくりを考えるとき、実際の面積と「人が感じる広さ」は分けて考えたほうがいいと思っています。
同じ畳数でも、
窓の位置
天井の高さ
視線の抜け方
家具の配置
リビングとダイニングのつながり
和室や畳スペースとのつながり
庭やウッドデッキなど外部空間とのつながり
によって、感じ方は大きく変わります。
つまり、
「広く感じる家をつくりたいから、とにかく床面積を増やす」必要はないということです。
例えば、お盆に親戚が集まったときだけ隣接する畳スペースまで一体的に使えるようにしておけば、普段はコンパクトに暮らしながら、必要なときだけ広く使うこともできます。
こういう発想ができるのも、注文住宅の面白いところだと思います。

これまでの家づくりの中で、広いリビングをご希望されていたお客様に、約30畳のリビングを計画したことがあります。
30畳ありますから、当然かなり開放感があります。
完成したときの広さも魅力的でした。
ただ、後々お話を聞いてみると、
「建築費も上がったけれど、光熱費も上がった」
という話になりました。
もちろん、これはその住宅で実際にあった話であって、
「30畳のリビングにすると必ず光熱費が高くなる」
という意味ではありません。
住宅の光熱費は、断熱性能や気密性能、窓、日射、冷暖房設備、生活スタイルなど、さまざまな条件によって変わります。
ただし、冷暖房する空間が大きくなれば、その影響を考える必要があるのは確かです。
だからこそ私は、
「広いほうがいいですよ」
とは簡単には言いません。
広くすることで得られるメリットと、そのために必要になる費用や住宅性能を一緒に考えることが大切です。

そして、もう一つ重要なのが耐震性能です。
これは家づくりをされる方に、ぜひ知っておいていただきたい部分です。
大きなリビングをつくろうとすると、間取りによっては壁や柱を少なくしたくなります。
開放感を出すために、大きな窓も欲しくなるかもしれません。
しかし、開放的な空間を優先するあまり、構造的に必要な壁を十分に確保できなかったり、壁の配置バランスが悪くなったりすれば、耐震性にも影響します。
ですから、
「30畳のLDKがつくれるか?」だけではなく、「その30畳のLDKを安全な構造で実現できるか?」
まで考えなければいけません。
Studio78では、許容応力度計算による耐震等級3を新築全棟で取得することを基本としています。
間取りだけを先に決めて、後から構造を合わせるという考え方ではなく、開放感や暮らしやすさと構造の安全性を一緒に考えていくことが大切だと思っています。

最近は姫路や加古川でも、平屋をご希望されるお客様が増えています。
姫路で平屋を検討されている方や、加古川で平屋の新築を考えている方の中にも、
「せっかく平屋にするなら大きなLDKにしたい」
という方はいらっしゃると思います。
平屋は上下階の関係を考える必要がないため、間取りの自由度を感じやすい住宅です。
ただし、
「平屋だから構造を気にせず大空間にできる」というわけではありません。
屋根や天井などの荷重もありますし、建物全体として地震や風に耐えられる構造を考える必要があります。
平屋でも2階建てでも、広い空間をつくるのであれば、意匠と構造の両方から検討することが重要です。

では、
「親戚が集まる家にしたいけれど、普段は4人家族」
という場合、どう考えればいいのでしょうか。
私なら、単純にリビングを大きくすることだけではなく、
「普段と来客時で使い方を変えられないか?」
を考えます。
例えば、こんな方法があります。
リビングに隣接した畳スペースを設ける
普段は子どもの遊び場として使い、お盆にはリビングの延長として使う
ダイニングテーブルの周囲に余裕を持たせ、必要なときだけ席を増やす
庭やウッドデッキとのつながりを考え、季節によっては外まで空間を広げる
「10人集まるから10人用の家をつくる」のではなく、
「普段は4人が快適に暮らせて、10人集まったときにも対応できる家」
を考える。
私はこの違いが、とても大切だと思っています。

住宅の面積を考えるとき、多くの方が最初に考えるのは建築費だと思います。
もちろん予算は重要です。
ただ、家は建てて終わりではありません。
住宅ローンを返済しながら、電気代を払い、設備を交換し、外壁や屋根などをメンテナンスしながら何十年と住んでいきます。
だから、
「あと3坪広くできる予算がある」ということと、「3坪広くするべき」ということは別の話です。
その3坪によって暮らしが大きく良くなるのであれば、価値のある3坪だと思います。
逆に年に数回しか使わないスペースなのであれば、その予算を住宅性能や設備、収納、外構などに使ったほうが、毎日の暮らしが良くなる可能性もあります。
何に予算を使うのか。
これも注文住宅では非常に重要な判断です。

姫路や加古川を中心とした播磨エリアで新築住宅を検討されている方にも、
「何坪の家にするか」
「LDKを何畳にするか」
だけで住宅会社を比較してほしくないと思っています。
家づくりでは、
間取り
耐震性能
断熱・気密性能
日当たり
風通し
冷暖房計画
収納
家事動線
将来の家族構成
建築費
住宅ローン
住んでからの光熱費や維持費
など、さまざまな条件がつながっています。
Studio78でも、家族構成や暮らし方に合わせた間取りだけではなく、温熱計算や気密測定、構造計算、パッシブデザインなどを組み合わせながら家づくりを考えています。
家は一つの条件だけを良くすれば、すべてが良くなるものではないからです。

最後に、これから姫路や加古川で工務店を探される方に、一つお伝えしたいことがあります。
例えば、
「30畳のリビングが欲しいです」
と住宅会社に伝えたとします。
そこで、
「できますよ!」
と言ってもらえれば、うれしいですよね。
でも私は、その次の話をしてくれるかどうかが大切だと思っています。
住宅会社に確認したいポイント
なぜ30畳必要なのかまで聞いてくれるか
普段は何人で暮らすのかを確認してくれるか
親戚や友人が年間どれくらい来るのかを考えてくれるか
その広さにすると建築費がどう変わるのか説明してくれるか
冷暖房や光熱費まで考えてくれるか
耐震性能に問題がないか検討してくれるか
将来、子どもが独立した後の使い方まで考えてくれるか
こうしたことまで一緒に考えてくれる住宅会社なのか。
そこを見ていただきたいと思います。
お客様の希望を叶えることは、もちろん大切です。
ただ、
「希望どおりにつくること」と「その家族にとって本当に良い家をつくること」は、必ずしも同じではありません。
設計の段階で、いろいろな角度から検討する。
その結果として、
「ここは広くしましょう」
となることもあれば、
「ここは広くするより、別のところに予算を使いましょう」
となることもあります。
思いがけない結果になって後悔しないためにも、こうした話ができる住宅会社を選んでいただきたいと思います。
お盆に家族や親戚が集まると、
「もう少しリビングが広かったらいいな」
と思うことがあるかもしれません。
これから新築される方なら、
「将来家を建てるときは、大きなリビングにしよう」
と思われるかもしれません。
それも家づくりを考える良いきっかけだと思います。
ただ、家はお盆とお正月だけ使うものではありません。
家族が毎日起きて、ご飯を食べて、子どもが遊んで、お風呂に入って、眠る。
その普通の一日を何十年も繰り返す場所です。
だからこそ、
「一番人が集まる日に合わせた家」
だけではなく、
「毎日の暮らしが快適で、ときどき大人数が集まっても対応できる家」
という考え方も持っていただきたいと思います。
広さ、建築費、光熱費、住宅性能、耐震性、将来の暮らし。
これらを別々に考えるのではなく、一緒に考える。
それが、家づくりで思いがけない結果を防ぐために大切なことだと、私はこれまで住宅の仕事に携わってきて感じています。
姫路・加古川を中心とした播磨エリアで新築や平屋をご検討されている方は、「何坪必要か」「LDKは何畳必要か」だけでなく、
「自分たち家族には、なぜその広さが必要なのか?」
から考えてみてください。
家の大きさについて迷われたときは、図面を描く前に、まず家族の暮らし方を住宅会社に話してみることをおすすめします。
Studio78では、間取りだけでなく、耐震性能・断熱性能・日射・風通し・資金計画など、さまざまな角度から家づくりを検討しています。
Studio78の家づくりについて詳しく知りたい方は、公式サイトの「コンセプト」もご覧ください。